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2019.09.21 Saturday

鮎チンチン釣りの動画

先日、箱根の早川に行ったとき、師匠の釣り姿を少しだけ映像に収めました。

芯を外した流れの緩い足元で、え!こんなところでという場所で型の良いアユを釣り上げる

決定的瞬間です。鮎鉤工房おそるべし!

2019.09.18 Wednesday

垢石釣り随筆を読む

中2の時に買ったつり人ノベルズの『垢石釣り随筆』

佐藤垢石が書いたエッセイ集で、当時はなんとなく情景は思い描けるものの

魚も土地も、私が住んでいる福岡とは全然違ったため遠い話でしかなかった。

しかし、改めて読んでみると、なんと、垢石翁が最初にアユの友釣りを行ったのは

先日行った小田原の酒匂川であったことが分かった!

垢石翁は、20歳の頃、夏の2年間を松林のこんもりした小田原の酒匂村で過ごしたとある。

そして、東海道の木橋の上手にある沈床から眺めるとアユが居たので、小田原市内の「猫」という釣道具屋で

釣り具を買い(毛鉤釣り用)、アユを釣っていたが、職漁師が友釣りをするのをみて自分でもやってみて釣れたとある。

つまり、先日私が釣りをした場所は、100年近く前に、あの垢石翁が釣りをし、足柄村や酒匂川、早川など、先日車で走った場所の風景を見ていたという事になる。釣りとは、釣糸を通して生態系の一部に介入する事ができるだけでなく、釣糸を通して文学や歴史の一部にも介入する事ができるすばらしい事であるとつくづく思った。

 

 

 

2019.09.18 Wednesday

堂号「石香書屋」について

堂号・屋号について

このブログの屋号も2010年の開設からいろいろ変わっている。

2010年、仕事もライフワークも、自分の表現を自由にできない時があって

釣りの事なら誰にも邪魔されず、自由に表現できると思い立ち上げたのがこのブログ。

時期によって変わったり、変わらなかったりする私の考えを、釣りをベースに書き続けている。

2010年当初は、ヤマメ毛鉤を基本として作り続けていたのでヤマメ=山雨から山雨亭とし、

ヤマメといいながらもアユの記事のほうが多いので、山雨と工房の工を香魚(鮎)の香に変えて

山雨香房とした。しばらくはずっとこれだったが、

時々、一瞬だけど六物堂とか行雲流水堂とか変えたりもした。

しかし、2019年9月、ふと思いついて石香書屋とした。

この堂号は、かつて長崎街道筑前山家宿にあった近藤家の座敷に掛かっていた扁額で、

清の商人で能書家だった陸品三が書いたものだったという事を、私の歴史の師匠

近藤典二氏の自伝に書いてあった。この額の石香という意味は良くはわからないが、

石とか香はアユを連想させるので、気に入って石香書屋(せっこうしょおく)という堂号をこれからは用いることにする。

2019.09.16 Monday

アユに関する2冊の本

鮎という魚は、私にとって身近な魚ではなかった。

近くの川で釣れるのはオイカワとか鮒程度で、ヤマメやアユといった渓流・清流魚は憧れの魚であった。

しかし、縁というものはどこでどう繋がるのか分からない。

私がアユ釣りを始めるきっかけとなったのは2冊の本であった。

1冊は、中3の時に美術の授業で何故か私の手元に来た雑誌。

『シンラ1997年2月号 特集 釣りがわかる100冊の本』というタイトルの本であった。

その中に、夢枕獏さんの『鮎師』が掲載されていた。

当時、内容はよくわからなかったが、なぜか気になり書店で探すも絶版で、ブックオフで見つけたのが大学1年の頃。

読んでみると、毛鉤を使ったチンチン釣りという釣り方でアユを釣る様子がワクワクする描写で描かれていた。

以来、アユ釣りが、やりたくてもやれない釣りとしてずーっと頭の中にあった。

2冊目は、大学4年の頃に出会った西野章宏さんの『川釣りの極意』である。

この本には、アユの餌釣りのことが書かれており、アユは意外と近くの小川に居るという事が書いてあった。

家の近くで海へ直接注いでいる川をリサーチし、ついに探しだしたのが、このブログで度々登場する例のあの川である。

この二つの本により、アユは私にとって身近な魚となり、以来ずっと憑かれてしまっている。

そんな中、毛鉤でなくバケという独自の疑似鉤でアユを、しかも瀬にいる友釣りで釣れるようなアユを釣るという

埼玉の藤本さんにどうにかして連絡したのが2010年頃、手紙や電話で鉤の巻き方や釣り方を教わったり、ついに、2017年の夏に埼玉のお宅へ訪問して鮎毛鉤の巻き方を教わったり、小田原まで行って酒匂川で釣りをする事までやってしまった。

そして、今年はついに『鮎師』の舞台である箱根芦ノ湖を水源とする早川で竿を出してしまった。

アユを知ってしまって15年ほど、アユが私の人生にこれほど影響を与えるとは全く想像もできなかった。

2019.09.06 Friday

鮎釣り合宿in小田原

1人で飛行機に乗り、鮎バケ鉤の巻師である埼玉の藤本さんを訪ねたのが2017年8月。

それから2年を経た2019年9月3日、再度東国へ遠征する機会を得た。

遠征というよりも、関東、関西から藤本さんを慕う人たちが集う会、いわばOFF会が開催されるとのことで、

「これは是非参加せねば!」と、はるばる鎮西よりその集いに参加してきた2泊2日の小田原釣り紀行が今回の内容である。

まず、9月3日(火)普通通りお仕事をして、その日の夜20:00の飛行機で羽田空港に向かう。

羽田には22時頃到着し、今回、宿をとっていた品川に行こうとしたところ、ゲリラ豪雨で横浜一帯が

水浸しになったという事で電車が遅れ、23時頃ようやく品川に到着した。

品川駅高輪口に降りたところ、正面にはまっすぐな坂。これが古写真に見る薩摩藩下屋敷の坂か!

と思いながら坂を上りホテルに到着した。途中、狂言師の和泉元彌を道端で見た。

翌朝は4時に起床し、4:35分の始発JR熱海行きで小田原に向かった。小田原からは開成駅へ乗り継ぎ、

開成駅に出迎えてくれたのが、一昨年に酒匂川で共に釣りをした鮎鉤工房のテスター(笑)地元の清水さんである。

この日は、前日に藤本師匠が酒匂川で20センチ近い鮎を爆釣したという情報で酒匂川で釣りをする予定だったのが、

増水して釣りにならないとことで、箱根の早川に集合することになった。

早川といえば、僕が大学の頃に出会い、この釣りをするきっかけともなった夢枕獏さんの『鮎師』の舞台である。

鮎のサイズは小さいものの、小説の舞台、念願の早川で釣りをすることがついに叶ったのである。

小説にもでてくる入生田という場所

両岸に葦が茂るザラ瀬のポイント。遠くに見えるのは太閤橋

右側の山は石垣山一夜城となる。小田原征伐をそこかしこで感じさせる!

今回は、インターネットでのみ顔なじみだった京都の満月さん やしみやんさん、右京さん

大阪の辰さん達に初めて直接お会いでき、地元の海海さんや前回も一緒だった師匠の兄様も

集まってきて河原はちょっとした宴会となった。

これは、満月さんが京都を出るときに作って来てくれた弁当。

残り物だというが、これがおいしいのなんの。

ただ鮎を釣るだけのことなのに、こんな事でもないと絶対に巡り逢わないであろう人々と実際に会い、

そしてずいぶんと昔から知ってるかのように話ができるってすごいことである!まさに山雲海月の情。

前回、師匠に指導された甲斐もあって型は小さいけどこの位の釣果に!

バケという独特の鉤を鮎が追うという事を改めて実感した。

前回釣った酒匂川に比べると早川は小さいので、鮎が鉤を追う様子を見ることができた。

少し流れの緩いところを流すと、鮎が盛んに苔を食んでいるが、

バケを口に咥える瞬間反転するような動作が偏光越しに見えた。

縄張りを意識しての体当たりというより自然に口を使うといったような仕草だった。

そして何よりも、少し婚姻色が出ているが、追星を持った黄色い鮎が釣れたのがとても満足であった。

この日は、箱根の湯本にある伊藤園に宿泊した。箱根湯本駅からは川を挟んだ場所にある。

しかし、ここの道はなんだか旧道のようで、チェックインを終えた後、1人散策してみると、

この通りが旧東海道であった。小田原から三島へ向かう際に芦ノ湖畔にある箱根宿へ向かうが、

その途中にあったのが温泉が出ている湯本であった。

北条早雲のゆかりの早雲寺や街道の石畳などがあった

※こっちの歴史散策についてはもう一つのブログ唐津街道歴史研究所のほうで近日公開予定!

ホテルでは、藤本師匠がわざわざ鉤巻の道具を持ってきてあり、鉤巻の講習会が行われた。

一昨年習っていたが、未だマスターしていない部分もあり、今回改めて伝授していただいた。

九州から応援できるよう鉤巻頑張らないと!!

その後はみんなで雑魚寝!さながら合宿のようであった。温泉だったので4回も入った。

翌日は平水に戻った酒匂川へ、一昨年に最初に釣り方を習ったのがこの場所であった。

私はこの場所で竿を出した。

釣れない時間帯の10:00頃から竿を出して12:00までの約2時間で、早川よりも大きい18センチの鮎を2匹!

この位のサイズになると流れに乗ってなかなか上がってこない、重量感のある引きを楽しんだ!

私は、飛行機の時間もあったので、関西の方々に「また来年もお会いしましょう」

と挨拶して清水さんに小田原駅まで送ってもらった。

送迎していただいた清水さんには2日間本当にありがとうございました!

その後、15時までの間、品川行きの電車に乗るまで小田原城と小田原宿を強行で散策したことはいうまでもない。

帰りは18:10分の飛行機であったが、手荷物検査で初めて釣り竿が引っかかるという事態になった。

前回も今回の行きも引っかからなかったのに、今回の帰りについに!

リュックにさしとけば良かったものを丁寧に竿だけ通したのがいけなかった。

福岡空港から来るときは大丈夫でしたよという抗議もむなしく、初めて竿を手荷物に預けることになった。

帰りの飛行機は、今月から福岡-羽田間を飛ぶことになったJALのエアバスA350-900という最新機種であった。

ウイングレットの曲線も美しく、機内も静かで、各座席にはモニターが設置してあって高度や位置、

そして機外カメラで外の様子も見れたので、まったく飽きない福岡までの空の旅であった。

 

まとめ!

2年ぶりに小田原へ行く機会を得て、藤本師匠はじめ多くのお弟子さん達に会うことができてとても有意義な2日間だった。

もう、この歳になってくると、便利で役に立つ物を買うのではなく、人の一生のうちの一つの思い出となるような出会いや体験にお金は使うべきものだと思っている。

釣りをしにわざわざ小田原まで?と一般の人には理解しがたい行動であろうが、出会いや体験にこそ値打ちがあるのだ。

新たな経験を積んで2019年の釣り合宿は無事終了となった。今回も出会えた人に感謝の旅であった。

 

おわり

 

 

 

2019.09.01 Sunday

スマホ用偏光フィルターを買う

100円ショップのキャンドウで売られていたスマホにクリップ止めする偏光フィルター。

釣りに行ったとき、偏光グラスを通してみる水の中も、写真にとってみると反射して全然違った写真に

なるので偏光グラス越しに撮ったりしていたけどなかなか綺麗には撮れませんでした。

しかし!100円ショップで見つけて川を撮ってみると、これがなかなかの物!しかも100円!

アユの姿を撮影できる日も近い!

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