釣りの古書がいっぱいの海鳥書房
東京に行ったら、古い釣り道具が展示してある資料館や釣り具店を回るのですが、
福岡市博物館で「釣り道楽の世界」があっていて、別に東京で見る必要がなくなったため
今回は釣りの古書を扱っている神田神保町の鳥海書房さんに行きました。
行きましたというか、古書店がいっぱいあるという神保町には行ったことがなかったので
うろうろ古書店を巡っていたところ「釣」と書かれた看板が目に留まり入ったというわけです。
鳥海書房は神田古書センターというビルの三階にあります。
その蔵書たるや目を見張るものがあります。佐藤垢石の本や
三遊亭金馬の本(持ってるけど元になった本は初めて見た)
和竿に関する本もたくさん
ここは、釣りだけではなく魚や昆虫や鳥など生物に関する本が豊富です
いろいろ買いたかったのですが、旅人に本は荷が重すぎるのと、
結構な値段がしたので数冊購入して帰ってきました。
今回の戦利品はこちら!昭和17年の『水の趣味』と釣りの文化誌
古書目録はお店の方に頂きました。追:今回の釣具屋めぐりは、
「上州屋渋谷店」「渋谷サンスイ」千石の「釣具のすがも」です。
開高健と井伏鱒二のアユのエサ釣り秘伝書
現在、福岡市博物館で開催されている「釣り道楽の世界」
私は2回行きましたが、その展示資料の中で最も印象に残ったのは
作家の開高健が井伏鱒二にアユのエサ釣りの秘伝書を書いてくれと
手紙で送り、それに対して井伏鱒二が開高が用意した紙に書いて
送ったものが展示してありました。
開高は手紙の中で、京都にある老舗の文具屋「鳩居堂」で5メートル
ほどの和紙を購入し巻子に仕立てるから毛筆でできるだけ詳しく
書いてくれと綴り、井伏はそれに応えて毛筆で書いていました。
※図録にはこれが載っていなかったのが残念
開高健の字がかわいかったのと、井伏鱒二の落款が魚の印だった
のがとても印象的でした。釣り道楽の世界は来月6日までです。
福岡市博物館の「釣り道楽の世界」展の図録を手に入れた!
来月の6日までとなった福岡市博物館で行われている企画展「釣り道楽の世界」の展示図録をようやく手に入れました。いろいろと用事があって(先週は台風のため休館)ようやく今日買いに行けました。展示室前の売店で物色していると、毎日新聞の記者の方が、展示の感想を取材したいとの事で快く承諾しましたが、僕の興奮冷めやらぬオタクトークに「普通の人に取材すればよかった」と思わせたかもしれません。朝日新聞社の方曰く、今回の展示を企画したのは学芸員の松村さんという方で釣りがとてもお好きなのだそう。展示図録の内容を見れば、今回の展示品を余すことなく掲載してあって、たぶん「こういう釣りの本が欲しかった」という思いで作られたのだろうと勝手に想像しました。そのくらい良い内容の図録でした。保存用にもう一冊買っておこうかなと思いました。展示も後1ヵ月を切ったので、ぜひご覧になられてください。古今東西の釣り道具が一堂に介すのは最初で最後だと思います。
2016年のアユとヤマメは納竿かな
今年は大雨が降ったり、仕事がなにかと忙しくて釣りに行こうにも時間が取れなかったり、行っても日並が良くなかったりで、そんなに釣りには行けてないような気がします。
でも、新しい釣りの友達(千葉の方で糸島に来られた時、思いがけず釣りの話で盛り上がった)(普段行っていたコーヒーショップの人が釣り好きということが分かり足繁く通いたくなった)ができたり、埼玉の師匠にアユバケの作り方を細かに伝授してもらったり、アユバケでアユが釣れたりと、思い出となる様々な出会いや出来事がありました。9月末を以て今年のアユとヤマメ釣りは終了にしたいと思います。来年も印象に残る釣りができればと思います。夢枕獏さんもおっしゃってましたが、アユは1年で一生を終えるから悲しい釣りであると。魚の姿と周囲の風景が合わさって最も季節感が感じられるのがアユ釣りではないかと思います。最後に、今年最後のアユ釣りで釣った一番大きな鮎の写真
こうやってみるとけっこうサビが入ってます。
この日は結構つれました。また来年もいい釣りができるといいですね。