東京釣具めぐり
東京に行くと、かならず釣り具店を探します。
中学の頃に買った、三遊亭金馬の『江戸前の釣り』が僕の原点なので、江戸前の釣り具が見れる場所をいつも探しています。今回は、新宿区愛住町にある週刊釣りニュースの本社ビルに釣り具資料館があることを知っていましたので見学に行きました。
コンビニなどで売ってる週刊釣りニュースという新聞の本社ビルです。
本社ビルに入ると、エントランスに青鱚の脚立釣りに使った脚立が置いてあり、古いポスターや釣りに関する小物が置いてありました。その中で気になったのが↓
釣の参謀本部地図と書かれた釣りのポイント図です。
展示室には、竹で作られた江戸和竿の数々や、竹魚籠などがたくさん展示してありました。
和竿や魚籠などの伝統的釣り具の散逸の危機を危ぶみ、後世に残したいという思いで、週刊釣りニュースの創設者 船津重人氏が1989年に開設した釣り専門の資料館です。餌箱や古いリールなども展示してあってとてもいい見応えのある資料館でした。
翌日は、文京区大塚にある関釣具店に行きました。この釣具店は、土曜日しか空いていないので、今回は日にちがあって入ることができました。最近引っ越して新しく改装したとのことで、入口に蔵戸なんかが使ってあってとても粋な店構えの釣り具店です。
現在の店主さんの祖父が大正八年ごろに王子で創業したと伝えられ、昭和38年に文京区窪町に移って「大塚の関」の名で親しまれていたそうです。和竿を中心にタナゴやハゼ、キスなど江戸前釣りの道具がたくさんありました。
レジの背には古い釣りの本がたくさんありました。和竿は買えませんでしたが、小物を少し買いました。福岡から来た事や江戸前の釣りに憧れている事などを短い時間でしたがお話しました。おばあちゃんがお茶を入れてくれました。2杯も
そして、何気なく壁を見ていると、三遊亭金馬の色紙が飾ってありました。ご主人に聞くと、昭和27年8月に関釣具店の二代目が、キス釣り大会で外道賞の商品として金馬からもらったものだそうです。大きなふぐが釣れたのでしょうか。私は今回の旅で、この色紙が見れただけで十分満足でした。
お昼は、築地の海軍伝習所跡にある天竹というフグ料理屋でアナゴ天丼を食べました。
今度は江戸湾で釣りをしてみたいです。