ARCHIVE  ENTRY  COMMENT  TRACKBACK  CATEGORY  RECOMMEND  LINK  PROFILE  OTHERS
<< March 2024 | 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 >>
2022.09.12 Monday

私がもう一度見たい番組

NHKで昔、「日本つり紀行」と「水と漁の旅」という番組が放送されていた。

NHK放送史でみると、「日本つり紀行」は、1994年から1997年まで放送されていたようで、その内容は、「釣り好きの著名人が日本各地で季節の釣りに挑み、釣りを楽しみながら釣り哲学や自然とのかかわりあいを自由に語る番組」と記されている。確かに、釣り哲学や自然とのかかわりあいを自由に語る番組であり、そこには哀愁があった。

この釣り番組は釣れない蕃組だった。他局の釣り番組と違って全く釣れてるシーンをほとんど見なかったように思う。

しかし、昨今の釣り番組にはない哀愁があった。哀愁こそ僕が求める釣りの姿だと思った。

僕が見ていたのは再放送だったので、早朝に放送されることが多く、今のように番組に合わせて録画してくれる機能もなかったため、予約していてもズレて録画されることが多々あり、最後の場面を見れないまま終わった回も多い。

録画していた回だけでも、思い出すと、「夢枕獏さん四国海部川でアユ釣り」「山本淳一さん奥只見での岩魚釣り」「山本圭さんの木曽テンカラ釣り」「たしか三国一夫さんがアカメを狙う」「前田忠明さんが手バネ竿で真鯛を狙う」「天野勝利さんの馬瀬川でのアユ釣り」「立松和平さん郡上でアマゴを狙う」

 

 

「水と漁の旅」は、1995年私が中学3年の時に放送されていた番組である。夜10時45分から放送される10分ほどの短い番組で、日本各地の漁を取り上げる番組だから、その当時から寝ても覚めてもずっと考えていた木曽地方のテンカラ釣りも、おそらく取材されているだろうと踏んで、毎週待ち構えていた番組である。

この期待が通じたのかなんなのか分からないが、テンカラ釣りは放送された。

しかし、木曽地方ではなく、全く知らなかった宮城県蔵王を流れる澄川のテンカラ釣りだった。それはそれでビデオテープが擦り切れるほどに見たが、ビデオが見れなくなった今、記憶の中だけに残る番組である。

その他にも、川に石を積んでうなぎを獲る鹿児島のウナギ櫓漁や、愛知県の笠網漁、浜名湖のたきや漁、茨木の久慈川で囮の鮭に寄ってくる鮭をとる囮網漁、四万十のイタチ追い漁など、これらもまた見たい番組である。

 

2019.09.18 Wednesday

垢石釣り随筆を読む

中2の時に買ったつり人ノベルズの『垢石釣り随筆』

佐藤垢石が書いたエッセイ集で、当時はなんとなく情景は思い描けるものの

魚も土地も、私が住んでいる福岡とは全然違ったため遠い話でしかなかった。

しかし、改めて読んでみると、なんと、垢石翁が最初にアユの友釣りを行ったのは

先日行った小田原の酒匂川であったことが分かった!

垢石翁は、20歳の頃、夏の2年間を松林のこんもりした小田原の酒匂村で過ごしたとある。

そして、東海道の木橋の上手にある沈床から眺めるとアユが居たので、小田原市内の「猫」という釣道具屋で

釣り具を買い(毛鉤釣り用)、アユを釣っていたが、職漁師が友釣りをするのをみて自分でもやってみて釣れたとある。

つまり、先日私が釣りをした場所は、100年近く前に、あの垢石翁が釣りをし、足柄村や酒匂川、早川など、先日車で走った場所の風景を見ていたという事になる。釣りとは、釣糸を通して生態系の一部に介入する事ができるだけでなく、釣糸を通して文学や歴史の一部にも介入する事ができるすばらしい事であるとつくづく思った。

 

 

 

2019.09.18 Wednesday

堂号「石香書屋」について

堂号・屋号について

このブログの屋号も2010年の開設からいろいろ変わっている。

2010年、仕事もライフワークも、自分の表現を自由にできない時があって

釣りの事なら誰にも邪魔されず、自由に表現できると思い立ち上げたのがこのブログ。

時期によって変わったり、変わらなかったりする私の考えを、釣りをベースに書き続けている。

2010年当初は、ヤマメ毛鉤を基本として作り続けていたのでヤマメ=山雨から山雨亭とし、

ヤマメといいながらもアユの記事のほうが多いので、山雨と工房の工を香魚(鮎)の香に変えて

山雨香房とした。しばらくはずっとこれだったが、

時々、一瞬だけど六物堂とか行雲流水堂とか変えたりもした。

しかし、2019年9月、ふと思いついて石香書屋とした。

この堂号は、かつて長崎街道筑前山家宿にあった近藤家の座敷に掛かっていた扁額で、

清の商人で能書家だった陸品三が書いたものだったという事を、私の歴史の師匠

近藤典二氏の自伝に書いてあった。この額の石香という意味は良くはわからないが、

石とか香はアユを連想させるので、気に入って石香書屋(せっこうしょおく)という堂号をこれからは用いることにする。

2016.11.04 Friday

福岡市博物館の「釣り道楽の世界展」11/6日まで

9月から始まった福岡市博物館の「釣り道楽の世界」

会期もいよいよ明後日に迫ってきました。

私は初日に釣り仲間と行ったのと、二回目に嫁を連れて行ったのと

三度目にこの企画を担当した松村学芸員に会いに行ったのとで3回行きました。

残念ながら松村学芸員は会えなかったので今度行った時に訪ねてみるとします。

2016年になってこのような展示が地元福岡で開催された奇跡に感謝します。

常設展示してほしいくらい名残惜しいです。

これは2回目に嫁と行った際、図らずも毎日新聞の記者にインタビューされて

オタクトークを炸裂させ記者さんを困惑させたのが記事になったもの。

うまくまとめてあります。

2016.10.24 Monday

釣りの古書がいっぱいの海鳥書房

東京に行ったら、古い釣り道具が展示してある資料館や釣り具店を回るのですが、

福岡市博物館で「釣り道楽の世界」があっていて、別に東京で見る必要がなくなったため

今回は釣りの古書を扱っている神田神保町の鳥海書房さんに行きました。

行きましたというか、古書店がいっぱいあるという神保町には行ったことがなかったので

うろうろ古書店を巡っていたところ「釣」と書かれた看板が目に留まり入ったというわけです。

鳥海書房は神田古書センターというビルの三階にあります。

その蔵書たるや目を見張るものがあります。佐藤垢石の本や

三遊亭金馬の本(持ってるけど元になった本は初めて見た)

和竿に関する本もたくさん

 

ここは、釣りだけではなく魚や昆虫や鳥など生物に関する本が豊富です

いろいろ買いたかったのですが、旅人に本は荷が重すぎるのと、

結構な値段がしたので数冊購入して帰ってきました。

今回の戦利品はこちら!昭和17年の『水の趣味』と釣りの文化誌

古書目録はお店の方に頂きました。追:今回の釣具屋めぐりは、

「上州屋渋谷店」「渋谷サンスイ」千石の「釣具のすがも」です。

2016.10.19 Wednesday

開高健と井伏鱒二のアユのエサ釣り秘伝書

現在、福岡市博物館で開催されている「釣り道楽の世界」

私は2回行きましたが、その展示資料の中で最も印象に残ったのは

作家の開高健が井伏鱒二にアユのエサ釣りの秘伝書を書いてくれと

手紙で送り、それに対して井伏鱒二が開高が用意した紙に書いて

送ったものが展示してありました。

開高は手紙の中で、京都にある老舗の文具屋「鳩居堂」で5メートル

ほどの和紙を購入し巻子に仕立てるから毛筆でできるだけ詳しく

書いてくれと綴り、井伏はそれに応えて毛筆で書いていました。

※図録にはこれが載っていなかったのが残念

開高健の字がかわいかったのと、井伏鱒二の落款が魚の印だった

のがとても印象的でした。釣り道楽の世界は来月6日までです。

2016.10.13 Thursday

福岡市博物館の「釣り道楽の世界」展の図録を手に入れた!

来月の6日までとなった福岡市博物館で行われている企画展「釣り道楽の世界」の展示図録をようやく手に入れました。いろいろと用事があって(先週は台風のため休館)ようやく今日買いに行けました。展示室前の売店で物色していると、毎日新聞の記者の方が、展示の感想を取材したいとの事で快く承諾しましたが、僕の興奮冷めやらぬオタクトークに「普通の人に取材すればよかった」と思わせたかもしれません。朝日新聞社の方曰く、今回の展示を企画したのは学芸員の松村さんという方で釣りがとてもお好きなのだそう。展示図録の内容を見れば、今回の展示品を余すことなく掲載してあって、たぶん「こういう釣りの本が欲しかった」という思いで作られたのだろうと勝手に想像しました。そのくらい良い内容の図録でした。保存用にもう一冊買っておこうかなと思いました。展示も後1ヵ月を切ったので、ぜひご覧になられてください。古今東西の釣り道具が一堂に介すのは最初で最後だと思います。

2016.09.22 Thursday

福岡市博物館の企画展「釣り道楽の世界」に行ってきました!

9/17日より福岡市博物館で行われている「釣り道楽の世界」を見に行きました。

中学生の頃から奇集していた本に載っている江戸前の釣り具や資料が一堂に介し失神しそうになりました。

これらの竹竿や釣り具を見るために、東京に行った際は中川船番所資料館や四谷の釣り文化資料館、銀座東作、上野東作や大塚の関釣具店などを精力的に訪れていましたが、今回の展示はそれをかなり上回る展示で、なぜ福岡市博物館でこんな展示が開催されるに至ったのか不思議でたまりません。自分が中学生の時にこの展覧会があっていたらどんなに嬉しかったことか!でも一生のうちにこういう展示が見れたことは幸せです。博物館の方がお知らせに書かれているように、美術好き、哲学好き、歴史好き、文学好き、小物好きにはたまらない展示でした。自分がなんでこんなのが好きなのか自分でも不明でしたが、美術や哲学、歴史、文学、小物が好きなんだなということも改めて分かりました。この日、『江戸の釣り』の著者のは長辻象平さんが展示会場に来てありました。私はお昼から行って閉館ギリギリまで展示を見ていました。10月初めに図録が販売されるということなので、会期中あと2回は行きたいと思いました。※釣り=爆釣の方は面白くないかもしれません。

2016.08.18 Thursday

福岡市博物館で「釣り」をテーマとした展示が!

福岡市早良区百道にある福岡市博物館

国宝「金印」が展示されている博物館で有名です。

その博物館で来月17日から「釣り」をテーマとした展示が開催されます。

その名も「釣り道楽の世界」

どんな展示会となるかとても楽しみです!

2015.02.03 Tuesday

職漁師の本たち


最近、職漁師の本の蔵書がちょっとづつ増えてきた。
昔、NHKで見たテンカラ釣りの老人はかつて職漁師であったという人が多かった。魚釣りを職業としてきた人達だから、彼らの技を習得できればもっと釣れるはず!というのが職漁師の釣法への憧れであった。しかし、生きるためのの釣りは、現在我々が考えているほど甘くはなく必死であったと思う。趣味で釣りが出来ることに感謝!
Powered by
30days Album